日記

 自己紹介にかえて 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

2014年1月1日

 
 創作活動がしたかった。
 自分で何かを考えて創った「モノ」を世の中の人々に楽しんでもらい、必要とされることに夢を持っていて、何かを自分で生み出したいと常に思っている。
 自分が好きな「モノ」を作ってそれが世の中の人たちに浸透し、認められ、愛される事が素晴らしいのではないかと思って、それはとても気持ちいい事なのだと感じる。
 自分一人幸せにすることすら難しいのに多くの人を幸せにすることができる、こんなに素晴らしい事はないだろう。
 だから私は創る事が好きだ。それが私の創作の原動力。
 ……というのはあくまで建前である。
 まぁ全然違うっていうことはないけれど、私が創作するのは他人の為ではなく私の為だ。
 私は他の誰でもない、私の満足の為に創作する。
 私の創った作品を人に楽しんでもらいたいという欲望はある。だけどそれは他人が私の作品で楽しんでもらって、その他人が楽しんでいるのを私が見たいから小説家になりたいのだ。
 要するに他人に認めてもらいたいだけなのかもしれない。
 思えば私はずっと孤独だった。
 物心ついた時から友達と呼べる人間がおらず、ずっと映画とかアニメとか漫画とかネットとかを見ていた。
 私の遊びはいつでも自己完結していた。
 ゲームでいえばWiiよりXBox派である。
 だから私は、現実とは違う空想の世界をずっと生きてきた。そしてそれらの中には駄作もあれば名作もある。私は駄作名作問わず、現実の中では決して得られない「何か」を、「向こう側の世界」を確かに垣間見ていた。
 時に現実と空想の区別がつかなくなってアニメの世界に行きたいとかしばしば考えるほどに私の心はそれらで満たされていた。
 エンターテインメントの世界。それはこの現実世界のどこにもない場所。でも、現実ではないどこかに必ずある場所。
 だから。私が自分自身の手で、自分の世界を創りたいと思うようになるのは自然の流れだった。
 いつしか私は誓っていた。いつの日か「あの場所」に到達することを。
 孤独だった私の心を癒し、震わせ、生き甲斐を与えてくれた作品を私は創りたかった。
 そしてかつて私がそうだったように、今度は私が感動を与えたかった。
 しかし、実際にやってみるとなるとそれがなかなか思ったより大変なことで。
 思うように話が創れないし、文章力も足らない。
 私が見た「向こう側の世界」は、「あの場所」へは、まだまだ遠い道のりなのかもしれないけれど。
 それでも私は諦めない。
 確かに見た、「あの場所」へ到達するために。
 たまに。もし私が孤独ではなく恋人もいて友達もいっぱいいたらどうなっていたのだろうと考える時がある。
 きっと小説家なんて目指してなかっただろう。それは間違いなく言える。
 だから。だからこそ私はこの道を進む。
 逃げでも意地でもいい。
 今はまぁまぁそれなりに楽しくやっているから。


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